
こんにちは、LIPS編集部です。今回は、今や社会現象ともなっている「推し活」の実態を探るべく、ユーザーの活動内容や投資金額、さらにはコスメ購入の傾向について詳しく調査しました。驚くべきことに、全体の90%以上の方が「推し」を持っているという結果が出ました。かつての「ファン」や「オタク」といった言葉に代わり、「推し」という親しみやすい呼び名が浸透し、より多くの人が自分の好きなことを共有しやすくなったのかもしれません。
推しのジャンルを見てみると、アイドルが33.5%と最も多く、次いでキャラクター(24.5%)、アーティスト(16%)が続きます。特にアイドルについては、個人名よりもグループ名が多く挙げられ、いわゆる「箱推し」の傾向が強いことが分かりました。男性グループは日本や韓国のアイドルが人気で、女性グループも韓国アイドルの支持が高いのが特徴です。
キャラクターに関しては、アニメやゲームから幅広く支持を受けており、特にサブキャラクターにも熱心なファンが存在します。また、アーティストではバンド『Mrs. GREEN APPLE』が特に人気で、そのメンバー個人名も多く挙げられました。推し活をしていると答えた方は76%に達し、特に10〜30代では約80%と高い割合を示しています。
推し活の活動内容では、グッズ購入が22.5%で最も多く、続いてメディアチェック(22%)、ライブやイベント参加(16%)が上位に。興味深いことに、月に使う金額は「〜5,000円未満」が40%と最も多く、特に20代が多くお金をかけていることが明らかとなりました。最近では「推し活貯金」という新たなムーブメントも生まれ、推しのためにお金を使うことが一般的になりつつあります。
さらに、推し活の一環としてコスメを購入したことがあると回答した方は44%に上り、特に「推しとのコラボアイテム」や「推しが広告をしているアイテム」に対する関心が高いことがわかります。購入理由としては、「同じものを使っている幸せを味わいたい」という声も多く、リップやシャンプーなど、日常的に使用できるアイテムが人気です。
コラボアイテムの形態としては、パッケージコラボやノベルティ、共同開発が特に要望されており、推しとのつながりを感じられる商品が求められています。また、現場メイクのトレンドも広がっており、特に「崩れにくさ」を重視する声が多く聞かれました。
物価が高騰する中でも、推し活がもたらす幸福感や充実感は多くの人にとって重要であり、今後もこの市場は拡大していくことでしょう。美容業界においても、推し活に関連するアイテムの需要が高まっていることから、さらなる経済効果が期待されます。コラボアイテムや現場専用コスメの開発が進むことで、ファンのニーズに応える商品が増えていくことが予想されます。推し活は、今や単なる趣味を超えた経済活動としての側面も持つようになっています。
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