
丸善製薬株式会社がレモンバーム葉由来のエキスに関する新たな研究成果を発表しました。このエキスが皮膚のコラーゲン線維の再構築に関与する生体内因子「Endo180」の産生を促進し、シワ改善効果を持つことが明らかになりました。研究結果は、査読付き論文誌「Photodermatology, Photoimmunology & Photomedicine」に掲載されており、今後の化粧品原料の展示が2025年5月に開催される「第12回化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2025)」で行われる予定です。
Endo180は皮膚線維芽細胞に存在する膜タンパク質で、コラーゲンの分解と再生のバランスを保つ重要な役割を果たしています。紫外線によるダメージで減少することが知られており、この減少が光老化に関与していることも今回の研究で明らかになりました。これまでの研究をもとに、レモンバームエキスがこのEndo180の減少を抑制し、シワ改善に寄与する可能性が示されています。
具体的な研究では、71種類の成分を用いたスクリーニング評価により、レモンバームエキスが最も高い効果を示しました。さらに、ヒトボランティア試験では、レモンバームエキスを配合したクリームが目尻のシワを有意に減少させる効果が確認されました。この成果は、今後の皮膚機能の解明に向けた研究開発の一環として、さらなる期待が寄せられています。
丸善製薬は、天然由来成分を活用した新たな化粧品原料の開発に注力し、未来の美肌づくりに貢献していくことを目指しています。
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