ロレアルグループの日本における研究開発部門、ロレアル リサーチ＆イノベーション ジャパン（R&Iジャパン）が新たに開発した日焼け止め技術が注目を集めています。この技術は、ポリイオンコンプレックスゲルパーティクル（PGP）を基にしたもので、紫外線（UV）や高エネルギー可視光線（HEV）から肌を守るための新しいアプローチを提供します。特に高温多湿なアジア地域において、べたつきの少ない使用感や汗・皮脂に耐える性能が求められる中、R&Iジャパンはこれらのニーズに応える製品を開発しました。
PGPは、水溶液中でプラス電荷を持つポリマーとマイナス電荷の架橋剤を結合させたもので、UVフィルターや油剤を加えた油中水型エマルションとして仕上げられています。この新処方は、従来のエマルションに比べて高いUV吸収能を示し、微細な凹凸を形成することにより優れたテカリ防止効果を発揮します。また、この皮膜は自己修復能を持ち、こすれにも強い特性を備えています。使用試験では、245名のアジア人女性から高評価を得ており、軽やかなつけ心地が特徴です。
この革新的な日焼け止めは、2025年4月にLANCÔMEから発売される「UV EXPERT XTREEM SHIELD」に応用される予定です。ロレアルは115年の歴史を持ち、サステナブルで倫理的な美の創造を追求し続けています。日本の文化やニーズに寄り添った研究開発を行うR&Iジャパンは、今後も美容業界をリードし続けることでしょう。
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