
株式会社ナリス化粧品は、約90年にわたる角層研究の最新成果として、加齢による角層の重複を解消するふきとり化粧水の開発に成功しました。年齢を重ねるごとに角層細胞の面積が大きくなることは広く知られていますが、同社の研究では角層同士が重なり合う現象も明らかになりました。この研究はAIを活用し、角層の解析を効率的に行うことで進展しました。
角層の重複部位には、細胞を接着させるタンパク質が多く残存しており、これがターンオーバーの妨げとなります。ナリス化粧品では、接着タンパク質を分解することで角層の重複を解消し、ターンオーバーを促進することを目指しています。特に「ムクロジエキス」が、重複した部分に有効成分を届けることで、分解を促進することが分かりました。
新たに設計されたふきとり化粧水には、ムクロジエキスに加え、タンパク質接着緩和作用を持つ「AMPD」を配合。実験では、使用を続けることで角層細胞面積が小さくなることが確認され、均一な角層細胞面積に導く効果が期待されています。
この研究の成果は、加齢による角層の重複率が高い方々の肌の健康を改善する可能性を秘めています。ナリス化粧品は、今後もAIを活用した角層研究を進め、効果実感につながる製品開発に努めていく方針です。肌と心に寄り添った化粧品の提供を目指す同社の取り組みから、目が離せません。
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