群馬県富岡市に位置する一般社団法人富岡シルク推進機構が、2025年6月10日より富岡製糸場内の富岡シルクギャラリーで新たな絹製品のラインナップを発表します。この新商品は、富岡市でしか生産されない貴重な繭品種『ぐんま黄金』を100％使用し、染色を行わずに自然の色合いを活かした環境配慮型のシルク製品です。
このプロジェクトは、温暖化などの気候変動に対応し、絹の持つ天然性と機能性を最大限に引き出すことを目指しています。『ぐんま黄金』は、鮮やかな黄色の糸を吐く希少品種であり、その美しい光沢とさらっとした肌触りは、日常生活に優雅さを添えることでしょう。吸湿性や放湿性、制菌性といった機能も兼ね備えており、快適な着用感を提供します。
日本の絹産業は厳しい状況に直面しており、純国産シルク製品の割合はわずか0.1％を下回っています。しかし、富岡市では12戸の養蚕農家が、年間約4.7トンの繭を生産し、この地の伝統を守り続けています。特に『ぐんま黄金』は、富岡市内でのみ生産されるため、その希少性は一層高まります。
新商品は、透かし柄の涼やかなデザインで、自然な黄金色を最大限に生かした高級絹織地として仕上げられています。また、手編みや刺繍に適した手芸用絹糸もラインナップに加わり、家庭での使用にも便利です。
富岡シルク製品は、トレーサビリティが明確で、環境にも配慮した安心安全な製品です。これからも富岡市の養蚕業を支え、シルク文化を次世代に継承するための取り組みを続けていきます。興味のある方は、ぜひ公式サイトを訪れてみてください。
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