パス株式会社の連結子会社、株式会社アルヌールが東京都内のR&Dセンターで、ビニールバッグを用いた単細胞紅藻類チノリモの室内培養に成功した。この成果は、微細藻類の特性を最大限に引き出す培養技術の開発における重要な一歩であり、チノリモは人工海水を使用して培養される。特に、この藻類は少量の種株からでも高濃度培養が可能で、培養中に多糖類を分泌し、培養液が粘性を帯びるという特性を持っている。この硫酸化された多糖類は、医薬品や化粧品への応用が期待されており、今後の生産技術の確立に向けた有用な成果といえる。
アルヌールは、今後も他の微細藻類の培養を進めることで、多様な藻類培養に対応できる技術を示していく。微細藻類の可能性はまだまだ未開発な領域が多く、同社は経験豊富な研究員による先進的な技術を駆使して日々研究開発を行っている。新たな産業の開発や研究に取り組む自治体、企業、大学への技術提供を通じて、持続可能な社会の実現を目指している。
アルヌールでは、微細藻類の屋内培養や培養条件の検討、培養装置の導入支援、さらには抽出・精製方法の研究など、多様な技術の提供を行っている。興味のある方は、ぜひお問い合わせを。持続可能な未来に向けたこの取り組みは、私たちの生活をより豊かにする可能性を秘めている。
コメント