日本メナード化粧品株式会社が藤田医科大学と共同で行った研究により、顔と身体の皮膚弾力の違いを生み出す遺伝子「HOXA9」が特定されました。この研究は、皮膚の部位による構造や性状の違いに焦点を当て、特に顔と腹部、臀部、大腿部の皮膚の弾力性を比較しました。その結果、身体の部位ではHOXA9遺伝子が特異的に発現し、コラーゲンやエラスチンの産生を促進することが明らかになりました。
これまでの知見では、顔に比べて身体の皮膚が厚く弾力が高いことが知られていましたが、そのメカニズムは不明でした。本研究では、20代の女性を対象に皮膚弾力を測定し、腹部と大腿部の弾力が顔よりも高いことを確認。さらに、HOXA9遺伝子が真皮線維芽細胞の増殖や弾力成分の産生に寄与していることが示されました。
この発見は、今後の皮膚科学研究やボディケア製品の開発に大きな影響を与える可能性があります。特に、HOXA9遺伝子の特異的な発現が、顔と身体の皮膚弾力の違いを生み出す要因であると考えられ、さらなる研究が期待されます。
研究成果は国際学術誌「Journal of Investigative Dermatology」に掲載され、皮膚性状の理解を深める新たな一歩となりました。これからのボディケア製品の進化に注目が集まります。
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