
「毛穴が存在しない未来」を体験したアメリカ人女性記者、エリース・ヒューの新著『美人までの階段1000段あってもう潰れそうだけどこのシートマスクを信じてる』が、2月17日に新潮社から発売される。この本は、彼女がソウルでの4年間の赴任生活を通じて、韓国の美容文化やスキンケアの常識にどっぷり浸かり、自身の美容へのアプローチを変えていく様子を描いている。
ヒューは、韓国の美容整形医師や元アイドル、コスメブランド創業者への取材を重ね、その中で得た知識や体験をもとに、美容整形やスキンケアの最前線を日本に伝える。彼女自身も274回の顔面注射を受けたり、生後8週の娘をフェイシャルエステに連れて行くなど、韓国の美容事情に積極的に関わっていく様子が印象的だ。
本書では、彼女がそばかすを気にしなかった過去から、韓国ではどのように受け取られるのかという文化の違いについても触れられている。韓国では、そばかすが「処理すべきもの」として扱われることが多く、彼女の体験を通じて、ルッキズムや美容に対する考え方が浮き彫りになる。
また、著名人からの推薦コメントも寄せられており、ジェーン・スーさんは「美は権力であり、経済と密接に結びついている」と指摘。松田青子さんは「もっと美しくなれることが福音なのか、呪いなのか」と問いかけ、宇垣美里さんは「美しさを追求する理由を再考する機会を与えてくれる」と述べている。
この本は、韓国の美容文化を深く理解したい人や、美容に興味がある人にとって、貴重な情報源となるだろう。エリース・ヒューの体験を通じて、美容と自己改善の関係について考えさせられる一冊である。興味深い内容が詰まったこの書籍を手に取って、韓国の美の帝国を探求してみてはいかがだろうか。
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