【パティシエが教える、奥が深いお菓子の世界Vol.17】クレープは日本とフランスで食べ方が違う?

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【パティシエが教える、奥が深いお菓子の世界Vol.17】クレープは日本とフランスで食べ方が違う? スイーツ全般

焼き菓子部の特集では、スイーツや焼き菓子の世界に潜む疑問に、現役パティシエの大澤智弥氏が答えています。今回は、特に人気のスイーツであるクレープに焦点を当て、その歴史や日本における独自の発展について深掘りしていきます。クレープはフランス発祥の料理であり、甘いスイーツとしてだけでなく、食事としても楽しむことができる料理です。フランスでは、薄く焼いた生地の上に甘いものやおかずを乗せるスタイルが一般的で、日本のように巻き紙で包むことは少ないのです。

クレープの起源は、フランスのブルターニュ地方にあり、元々は蕎麦粉を使ったガレットから派生したとされています。ガレットは料理として人気を博しましたが、小麦粉を使ったクレープは薄型のパンケーキとして広まり、甘いトッピングを添えるスタイルが増えていきました。日本においても、クレープは1930年代からフランス料理のデザートとして提供されており、1960年代には百貨店でも販売されるようになりました。

現在、クレープが手軽なスイーツとして定着したのは、マリオンクレープの登場によるものです。1970年代に東京・渋谷で誕生したこのお店は、専用の巻き紙で包むスタイルを考案し、初めはシンプルなジャムやカスタードを塗っただけのクレープが、次第に生クリームやフルーツを挟む豪華なものへと進化しました。この変化はお客さんからの要望に応えた結果であり、クレープの人気を一気に高める要因となりました。

こうして、クレープは手軽さや見た目、味の良さから日本のスイーツ文化の一部として定着しました。クレープ=巻き紙タイプというスタイルは、今や当たり前のように見受けられますが、その背後には豊かな歴史と独自の進化があったのです。大澤シェフの話を通じて、クレープの奥深い魅力を再発見することができました。

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