大阪・十三に位置する「dtd.cafe」は、焼き菓子を楽しめるカフェとして注目を集めている。特にイギリスのデザート、イートンメスが話題で、取材を通じてその魅力を探ることにした。店主の菅沼亜希さんは、子育てを終えた後に夢を追い求めるエネルギッシュな女性で、保育士からパティシエへの転身を果たした。彼女の思いが詰まったこのカフェは、日々の笑顔をお手伝いすることを目指している。
お店は、梅田から2駅の十三駅近くに位置し、賑やかな商店街を抜けた先にある。おしゃれな外観は、古い建物を美しく改装したもので、訪れる人々に温かみを感じさせる。菅沼さんは、淡路島にも新たな店舗を開く予定で、二拠点生活を楽しんでいる。彼女の愛犬、ぎんたろうくんが描かれた可愛いデザインが、店内のあちこちに散りばめられている。
店内は白を基調にしたナチュラルな雰囲気で、焼き菓子が並ぶ。特に注目すべきは、季節のイートンメス。イートンメスは、メレンゲやクリーム、フルーツを組み合わせたデザートで、秋には無花果を使ったものが提供される。甘さ控えめのメレンゲと、ジューシーな無花果の相性が抜群で、ボリューム感もありながら軽やかな食感が楽しめる。
また、店のメイン商品であるマフィンも見逃せない。日替わり・週替わりで変わる12〜14種のマフィンは、全て当日の朝に焼き上げられ、素材選びにこだわりが見られる。さらに、同じ商店街の老舗和菓子屋のくず粉を使ったマフィンもあり、健康的な選択肢も提供されている。
菅沼さんは、かつての保育士としての経験を活かし、独学でお菓子作りを学んできた。彼女の目標は、淡路島に民宿を開くこと。お客様に焼きたてのパンやマフィンを楽しんでもらう光景を夢見ている。火曜日から土曜日は大阪、日曜日と月曜日は淡路島で彼女のお菓子を楽しむことができ、明るい雰囲気の中で、訪れる人々を笑顔にしている。