大阪市東成区に位置する「and. cafe」は、住宅街の中にひっそりと佇む人気のカフェである。新深江駅から徒歩5分の場所にあり、広い間口を持つこのお店は、店内に飾られた緑や花が印象的で、遠目にはお花屋さんのようにも見える。朝9時から営業を開始し、常連客が朝食を楽しむ姿も見られる。
店主の大山友里さんは元専業主婦であり、育児をしながら近くで働きたいという思いからこのカフェを開いた。飲食業界未経験ながら、約5年半の運営を経て、彼女の手掛ける内装や花の飾り付けはすべて彼女自身のアイデアによるものだ。インスタグラムで話題となり、遠方から訪れる客も多いこのカフェの魅力は、特にフルーツをふんだんに使ったメニューにある。
「and. cafe」の人気メニューには、フルーツたっぷりのパフェやサラダプレート、モーニングがあり、特にフルーツの仕入れにこだわっている。毎朝市場に足を運び、厳選したフルーツを仕入れることで、素材の良さを最大限に引き出すことに努めている。大山さんは、フルーツの品質の違いを理解し、納得のいくものだけを選ぶことで、他のカフェとは一線を画した美味しさを提供している。
特に注目したいのは、長野県の須高地区で育てられた「シャインマスカットのほうせきばこ」である。爽やかで甘いマスカットと、ソーダやヨーグルトのジェラートが絶妙に組み合わされ、見た目にも華やかで、SNS映えする一品だ。また、佐賀県産の黒いちじくを贅沢に使ったオープンサンドも、厚切りの石窯パンとともに楽しむことができる。
大山さんは、家庭料理の延長として、仕入れたフルーツを工夫して盛り付けることを大切にしている。お客様の喜ぶ顔を思い浮かべながら、メニューを考案する姿勢が、訪れる人々の心を掴んでいる。盛り付けのスタイルはお客様の雰囲気やその日の気分によって変わることもあり、その柔軟さが人気の理由の一つでもある。
「and. cafe」は、店内飲食専用のメニューを提供しているが、完全予約制の「and.なおくりもの」というギフトボックスも展開している。このギフトボックスは、季節のフルーツと花を詰め合わせたオーダーメイドのもので、特別な贈り物として人気を集めている。今後は全国発送を視野に入れた準備も進めているとのことで、ますます注目が高まる。
席数が限られているため、訪れる際は2名までが推奨される。心ときめくビジュアルのスイーツが待つ「and. cafe」で、特別なひとときを楽しんでみてはいかがだろうか。
