# クッキーの教科書 カカオ編 – 小山進の想い
「教科書」という商品名には深い理由があります。小山進氏が手がけるクッキーは、ただのスイーツではなく、食感や風味においても多様性に富んでいます。サクッ、ザクッ、しっとり、ホロホロといった食感は一例で、彼が開発したクッキーは「サクッ」だけでも何十、何百種類にも分類されるほど。そのため、従来の説明文では表現しきれない特徴を、数値として明確に示す必要がありました。
このような背景から、小山氏はレシピを商品に同封することを決意しました。レシピを見ながら味わうことで、クッキーの奥深さを理解してもらう、まさに「教科書的なクッキー缶」が誕生したのです。彼は、カカオの可能性を広げることに強い情熱を持っています。「カカオ=チョコレート」という単純な認識を超えて、クーベルチュールやニブ、ハスク、ココア、ルビーカカオのパウダーなど、多様な素材を使ったクッキーを11種類展開しています。
小山氏は、これらの素晴らしい素材を提供してくれる生産者に感謝の気持ちを込め、カカオとの関係を深めていく意欲を示しています。彼の作品は単なるお菓子ではなく、食文化の一部としてのカカオの魅力を伝えるものです。
## 小山進の経歴とパティシエ エス コヤマ
小山進氏は1964年に京都に生まれ、2003年に兵庫県三田市に「パティシエ エス コヤマ」を開業しました。彼はフランスのショコラコンクール「C.C.C.」で11度も最高位を受賞し、2019年には「世界のトップ・オブ・トップ ショコラティエ100」の一人として表彰されるなど、その実力は世界的に認められています。
また、彼はパティシエやショコラティエとしての活動にとどまらず、創作活動にも力を入れています。絵本『The Lost Treasure』や『ビートルくんときんいろのバウム』など、彼の世界観を多面的に発信する作品を出版しています。お菓子作りだけでなく、モノづくりの楽しさを広めることにも情熱を注いでいます。
## PATISSIER eS KOYAMAの魅力
「パティシエ エス コヤマ」は、1,500坪の広大な敷地に、パンやチョコレートなどの専門店を併設しています。また、お菓子教室やギフトサロンもあり、五感で楽しめる空間が広がっています。四季折々の草花やユニークな銅人形が点在する庭は、訪れる人々に驚きと喜びを提供します。
「The Sweet Trick(お菓子でいたずら)」をコンセプトに、幅広い世代のお客様に美味しさと楽しさを届けることを目指しています。小山進氏の情熱と創意工夫が詰まったクッキーやお菓子の数々は、ただのスイーツではなく、心を豊かにする体験を提供してくれるでしょう。