大阪あべのにある「こたろう和」では、父と娘が手掛けるユニークな羊羹「パンチシリーズ」が人気を集めている。従来の甘さ一辺倒の羊羹とは異なり、柑橘類の酸味を活かしたこのシリーズは、爽やかな後味とパンチのあるすっぱさが特徴だ。2024年12月5日には、初めて口溶けの良い水ようかん「すっぱい水ようかん(レモンパンチ)」が登場する。この新作は税込1,500円で、酸味を楽しむ新たなスイーツとして期待が高まる。
「すっぱい水ようかん」には、大阪府和泉市の四季盛農園で育てられた「エコ・檸檬」が使用されている。このレモンは、通常の農薬使用回数を半分以下に抑えた安心・安全な農産物で、江戸時代から続く歴史ある農家が手掛けている。寒暖差の大きい和泉市で育ったレモンは、ほのかな甘みと濃厚な味わいが特徴だ。
羊羹の製造において、寒天は食感を左右する重要な要素であり、酸性の食材を使うと固まりにくいという特性がある。しかし、こたろう和では、フルーツの加工方法や製造工程を細かく調整し、3年以上の試作を経て、酸性の強いレモンを寒天で固める方法を確立した。甘いだけでは差別化が難しい中、酸味との絶妙なバランスを追求した結果、この「すっぱい水ようかん」が誕生した。
この水ようかんは、レモン果汁、あんこ、寒天のシンプルな材料で作られ、酸味料やpH調整剤を一切使用していない。エコ・檸檬の果汁は、手搾りで丁寧に抽出され、滑らかな舌触りを実現している。自然な香りとさわやかな酸味、そしててん菜糖と自家製しろあんの甘みが絶妙に調和し、他では味わえない特別な水ようかんに仕上がっている。
「こたろう和」では、北海道産の豆や国産無漂白寒天など、厳選した食材を使用し、添加物を加えずに手作りで製造している。季節ごとにラインナップが変わるため、訪れるたびに新しい味に出会えるのも魅力だ。現在、髙島屋大阪店でも販売されており、定番の自家製あずきこし餡や、白こし餡を使った商品も好評を博している。
こたろう和のモットーは「食材と丁寧な仕事にこだわる」ことであり、旬の果実や伝統野菜を使った多彩な商品を提供している。贈り物にも最適な個包装の羊羹は、税込450円から購入可能で、ネットショップでも手軽に楽しめる。大阪での新たなスイーツ体験を求める方に、ぜひ「すっぱい水ようかん」を試していただきたい。