石川県の名店を大阪で。「喫茶 水鯨(すいげい)」(大阪・阿波座)は50年の歴史を語り継ぐ。

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石川県の名店を大阪で。「喫茶 水鯨(すいげい)」(大阪・阿波座)は50年の歴史を語り継ぐ。 店舗情報

喫茶店を愛する皆さんにお届けしたいのは、大阪市西区に位置する「喫茶 水鯨(すいげい)」の魅力です。最近の昭和レトロブームの影響で、昔ながらの喫茶店が再評価される中、全日本コーヒー協会のデータによれば、日本で最も多くの喫茶店があるのは大阪府という意外な事実もあります。そんな大阪市に2021年にオープンしたこのお店は、実は50年近い歴史を持つ喫茶店の精神を受け継いでいます。

「喫茶 水鯨」は、大阪メトロ「阿波座」駅から少し歩いた場所にあり、周囲には小学校や警察署が立ち並ぶ賑やかなエリアに位置しています。外観は新しいとは思えないほど風格があり、実際に100年近い歴史を持つ洋館を利用しています。向かいには大阪府指定有形文化財の教会もあり、レトロ好きにはたまらないスポットです。

店主の山口修平さんは、若いながらも喫茶店文化を守るために情熱を注いでいます。彼はもともと昭和の純喫茶が好きで、閉店するお店が増えていることに危機感を持ち、金沢の「珈琲館 禁煙室」の閉店を機に、その後継者としての道を考えました。残念ながらお店を受け継ぐことは叶いませんでしたが、当時の調度品を譲り受け、今の「水鯨」をオープンさせることに成功しました。

山口さんは、喫茶店を経営するだけでなく、後継者を探している店舗と受け継ぎたい人を繋ぐ活動も行っています。彼の思いは、喫茶店文化を守り続けることにあり、無償でその活動を続けています。彼が感じるレトロ喫茶の魅力は、職人が作った調度品やデザインにあり、特に昭和の味わいを大切にしています。

店内では、山口さんが研究して再現した「禁煙室ブレンド」や、さっぱりとした「水鯨ブレンド」などの自家焙煎コーヒーが楽しめます。また、低温でじっくり火を通した濃厚な自家製プリンや、シナモンシュガーバナナトーストなど、フードメニューも充実しています。特にプリンは、クラシックな味わいで多くの人を魅了しています。

「喫茶 水鯨」は、ただの喫茶店ではなく、文化を守るための拠点でもあります。山口さんの情熱が詰まったこの場所で、ぜひ一息ついてみてはいかがでしょうか。大阪の喫茶文化を感じることができる、特別な時間が待っています。

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