滋賀県近江八幡市に位置する「ラ コリーナ近江八幡」は、ただの菓子店ではなく、自然と調和した特別な空間を提供する場所です。このフラッグシップ店は、和菓子の「たねや」と洋菓子の「クラブハリエ」を運営するたねやグループの一環として、2015年にオープンしました。広大な敷地には田んぼや小川があり、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。訪れる人々は、ここでお菓子を味わいながら自然の恵みを感じることができるのです。
この場所の設計は、著名な建築家藤森照信氏によるもので、周囲の自然環境と調和したデザインが特徴です。草屋根や栗材、銅などの自然素材が使われ、時間と共に味わいが変化する様子を楽しむことができます。この設計には「自然に学び、共存する」という理念が込められており、たねやグループが地域の自然を未来に残すという思いが表れています。
また、たねやグループには「キャンディーファーム」という農業部門があり、社員が自ら農作物を育てる過程を通じて、農業の大変さと感謝の気持ちを学ぶ取り組みが行われています。敷地内の田んぼは、近江八幡の原風景を再現しながら、お菓子作りに欠かせない原材料のルーツを示す重要な場所となっています。
「ラ コリーナ近江八幡」では、和菓子や洋菓子の販売のほか、バラエティ豊かなフードメニューも楽しめます。2024年にはフードコートエリアがリニューアルされ、セルフオーダースタイルが導入される予定です。おすすめの一品は「アランチーノ」で、近江八幡名物の赤こんにゃくを使ったライスコロッケです。サクサクの衣の中には、赤米や黒米が詰まっており、食感のバランスが絶妙です。
バームクーヘンを堪能したい方には「オールスターバームパフェ」がぴったり。自慢のバームクーヘンをふんだんに使ったパフェは、見た目にも美しく、季節ごとに変わる内容も楽しみの一つです。また、バームクーヘンminiを焼く「バームファクトリー」では、製造工程を見学でき、職人の手仕事と最新技術の融合を間近で体感できます。
2025年には10周年を迎える「ラ コリーナ近江八幡」ですが、今後も新しいエリアの構想が進行中とのこと。自然と共存しながら、多くの人々に感動を届けるこの特別な場所は、訪れるたびに新たな発見があることでしょう。お菓子と自然の美しい調和を体験するために、ぜひ足を運んでみてください。