静岡県浜松市に本社を構える有限会社春華堂は、2025年1月11日から3月29日まで、能登 松尾栗園で栽培された和栗を使用した「熟成焼き栗のケイク 栗熟(う)るる日に」をSWEETS BANK SHOP春華堂で販売します。このケイクは完全予約制で、毎週土曜日にお渡しされる特別な一品です。
能登半島地震で被災した松尾和広氏は、現在静岡に移住し、「遠州・和栗プロジェクト」の一員として活動しています。彼の能登への深い想いを胸に、和栗の未来を見据えたこのプレミアムなケイクが誕生しました。プロジェクトは、掛川栗を含む日本各地の和栗の魅力を広め、「WAGURI」ブランドの確立を目指しています。生産者の離農や機械化の遅れといった課題に直面する中、和栗の価値を再認識し、地域活性化に繋がるイノベーションを生み出す取り組みが進められています。
松尾氏は愛知県出身で、2005年から能登で栗栽培に従事し、独立後も栗の栽培を続けてきました。地震後は静岡で和栗の栽培方法や土壌改良を指導しつつ、能登への想いを持ち続けています。彼の経験を活かし、和栗の活性化に挑戦しています。
「熟成焼き栗のケイク 栗熟るる日に」は、松尾栗園の和栗をじっくりと焼き上げ、香ばしさと甘みを引き出した熟成焼き栗ペーストを使用しています。国産小麦やてんさい糖といった素材を使い、贅沢にサンドされたこのケイクは、栗のシンプルながら深い味わいを楽しむことができます。監修はパティスリー ピエール・プレシュウズの寺島直哉シェフが担当し、当日の朝に仕上げられる砂糖がけが特徴です。
このケイクには、約40日間冷蔵熟成された焼き栗ペーストが使われ、最大糖度36度まで甘みが引き上げられています。能登で被災した栗生産者の収入も支えるこの取り組みは、地域の未来に貢献するものです。
商品は1本(15cm)で、税込6,480円、消費期限は要冷蔵で2日。静岡県浜松市のSWEETS BANK SHOP春華堂で販売され、毎日限定10本の完全予約制です。さらに、2024年9月には「夕ざりの和栗茶事」が開催され、ゲストへの手土産としてもこのケイクが好評を博しました。和栗の魅力を広げるこの取り組みは、多くの人々に愛されることでしょう。予約は053-441-3340まで。