福島県富岡町の特産品、パッションフルーツを使用した新たなお土産品「めひかり“果実”チョコ 富岡パッションフルーツ」が誕生しました。この商品は、東日本大震災からの復興を目指し、富岡町、いわきチョコレート、サン・クリーン、産経新聞社が共同で開発したものです。特に、人気洋菓子店「パティシエ・シマ」のオーナーシェフ、島田徹氏が監修を行い、品質と味わいにこだわったスイーツとなっています。
富岡町では、震災後に土木業を営むサン・クリーンの髙橋雅裕社長が地域活性化を目指し、パッションフルーツの栽培に取り組んでいます。町役場とも連携し、PRや販路拡大に努めており、地元の特産品を生かしたスイーツ作りのコンテスト「スイーツ甲子園 ふくしまチャレンジカップ」とも連動しています。このコンテストでは、富岡町のパッションフルーツをはじめ、大熊町のキウイ、楢葉町のサツマイモ、広野町のバナナの4部門が設けられ、全国の高校生からレシピが募集されました。
「めひかり“果実”チョコ」は、いわき市の名物であるメヒカリをモチーフにしたビターチョコレートで、パッションフルーツのキャラメルを包み込んでいます。このキャラメルは、パッションフルーツの甘酸っぱさとフルーティーな香りを引き出し、ビターチョコとの絶妙なハーモニーを奏でています。いわきチョコレートの柳沼大介社長は、このチョコレートが一口食べると驚くほどさわやかだと自信を持って語ります。
新商品の発売に際し、2025年2月28日午前11時から東京都中央区の「日本橋ふくしま館 MIDETTE」で試食発表会が開催される予定で、先着100名には試食が提供されます。また、限定50箱の販売も行われ、地元の特産品を活かしたスイーツの魅力を広める機会となります。
富岡町でのパッションフルーツ栽培は、髙橋社長が温暖な気候を活かして始めたもので、手作業での受粉や有機栽培にこだわり、フレッシュな香りと絶妙な酸味を持つフルーツが育てられています。スイーツ甲子園は、震災からの復興を応援するために、地元の特産品の魅力を全国に伝える重要なイベントとなっており、若い才能が集う場としても注目されています。
このように、福島県の特産品を使ったスイーツは、地域の復興と活性化に大きく寄与しており、今後の展開にも期待が高まります。