「QUOI(クワァ)」という名前はフランス語で「何?」を意味し、日常に潜む疑問を大切にする姿勢が表れています。この新しいベーカリーは、2024年初夏に大阪・本町にオープンし、3人の女性ベイカーによって運営されています。店内はシンプルでスタイリッシュな雰囲気が漂い、テイクアウト専門ながらも外にはベンチやテーブルが設置され、パンとコーヒーを楽しむことができます。
店長の池田さんは、名門「シニフィアン・シニフィエ」での修行を経て、自分のルーツである大阪に戻る決意をしました。彼女は、同じく職人としての経験を持つ赤松さんと山田さんを仲間に迎え、パン作りに情熱を注いでいます。彼女たちは、朝6時からパン作りに取り組み、厳しい職人の世界での挑戦を続けています。
「QUOI」のパンは、基本的に8種類で構成されており、地味ながらもシンプルなラインアップが特徴です。これらはパン製造の基本技術を反映しており、各工程に真剣に向き合うことで美味しさの改善を追求しています。特に注目されるのは、ブリオッシュ生地にスパイスを練り込んだカレーパンや、バターの層がしっかりと作られた美しいクロワッサンです。
また、シンプルなパンはアレンジの幅が広く、野菜や肉を挟んだり、シチューに浸したりと楽しみ方は無限大です。特製ディップソースも販売されており、クリームチーズやトムヤムクンなど、日替わりで異なる味を楽しむことができます。池田さんは、パンの楽しみ方を広げることを大切にし、消費者が自分のスタイルでアレンジできるような体験を提供しています。
「QUOI」は、常に新しい美味しさを求めて柔軟にパン作りを続ける姿勢を持ち続けています。大阪市中央区の本町に位置するこのベーカリーは、11時から19時まで営業し、月曜日と火曜日が定休日です。シンプルながら奥深いパンの世界を体験しに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。