千葉・松戸に2024年9月にオープンした「PALM(パーム)」は、パン好きにはたまらない新たなスポットです。小林シェフは、名店「ブーランジェリーアダチ」出身で、その経験を活かした魅力的なパンを提供しています。松戸駅から徒歩7~8分の場所に位置するこの店は、一見普通のパン屋とは異なる外観ですが、店内に入ると美味しそうなパンがずらりと並んでいます。店は小さく、入店は1組ずつとなっているため、落ち着いた雰囲気で選ぶことができます。
ショーケースには、ブーランジェリーアダチの名物パン、パンブリエ・カシスマロンやパン・オ・フリュイが並んでおり、久々にその味を楽しめることに心躍ります。小林シェフは、「バゲットを除いて、国産小麦のみを使用し、どのパンも時間が経っても美味しく食べられるよう工夫している」と語ります。驚くべきことに、パンはすべて小林シェフが一人で仕込み、焼成まで行っているのです。
店名の「PALM」は、手仕事を大切にするパン屋としての理念が込められています。また、パンと「パーム」の語感が似ていることも選ばれた理由の一つだそうです。さて、実際に購入したパンを紹介します。まずは「パン・オ・フリュイ」。これはブーランジェリーアダチの看板商品で、ドライフルーツやナッツがぎっしり詰まったずっしりとしたパンです。薄くスライスしていただくと、噛むごとに旨味が広がり、キュッとした酸味も絶妙で、ワインとの相性も抜群です。
次に「ベビートロペジェンヌ」。バニラとオレンジ風味のブリオッシュ生地に、たっぷりのバタークリームが挟まれた一品です。ふわっとした生地と冷たいクリームのコントラストが絶妙で、甘さ控えめのため、ミニサイズでもぺろっと食べられるのが魅力的です。今後は秋の食材を使った新商品も続々と登場する予定で、ますます楽しみです。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。