シュトーレンはドイツの伝統的なパン菓子で、ドライフルーツやナッツ、スパイスが生地に練り込まれ、表面には粉砂糖がまぶされています。この美しい形は、幼子イエスが純白のマントで包まれていることに由来しており、クリスマスを待つ4週間のアドベント期間に少しずつスライスして楽しむ習慣があります。今年の「シュトーレンクリスマス」では、神戸・阪神間を中心に29ブランドから39種類のシュトーレンが集結し、その中の16ブランドではカット販売も行われます。多彩な味わいを堪能しながら、食べ比べを楽しむことができるのです。
例えば、神戸の「神戸ポートピアホテル」では、プレーンとショコラの2種類があり、プレーンはドライフルーツとナッツが豊富に練り込まれ、しっとりとした口当たりとスパイスの香りが魅力的です。ショコラはカカオの濃厚な味わいに、ナッツやクランベリー、オレンジピールが絶妙に組み合わさっています。
千葉の「パティスリーメヌエット」では、フランスの発酵バターを使用し、芳醇な風味に仕上げたシュトーレンが登場。兵庫の「アベニュー・ド・ラペ」は、オーストリア公認の製菓マイスターが手掛けるウイーン風シュトーレンで、洋酒漬けのドライフルーツやマジパンを使用した贅沢な一品です。また、奈良の「グルテンフリーパティスリー YURIKO MINATO」では、米粉を使ったグルテンフリーのシュトーレンが楽しめ、ラム酒に漬けたドライフルーツとくるみが贅沢に練り込まれています。
神戸・六甲道の「バウムウントバウム」では、ドイツ製菓マイスターが手掛けた重厚感のあるシュトレンが特徴で、後味はレモンピールでさわやかに仕上げられています。明石の「おやつとおくりものGUANAJA」では、6種のフルーツと7種のスパイスが練り込まれた奥深い味わいのシュトレンが楽しめます。
さらに、各地から集まるシュトーレンには、独自のアレンジが施されたものも多く、食べ比べが一層楽しくなります。西宮の「good time pâtisserie」では、アルザスで学んだシェフが作るキルシュ風味のマジパン入りシュトーレンが、しっとりとした口どけを提供します。神戸阪急では、全31ブランドが出品し、シュトーレンの魅力を存分に味わえる機会となるでしょう。
2024年のアドベントは12月1日から24日まで。この期間に、シュトーレンを通じてクリスマスの訪れを感じることができる特別な時間をお楽しみください。